2024年12月14日(土)14:00~17:00
法定外研修
「地域共生社会に向けて他機関との連携強化」について
講師:兵庫大学生涯福祉学部
和田光徳教授
今回は、4つの事例紹介からグループワークを行い、社会資源の活用について学びの場を持ちました。
また、利用者様が地域共生社会をどう生きるのか、課題を抽出し、ケアマネジャーの業務を考える良い機会となりました。
発表①
独居で頼る人が欲しい WANTの部分で、マッチングアプリを利用されたケースの紹介
ケアマネジャーはどこまで関わるのか?
責任問題を問われないか?
今後、利用者に対する意識のアップデートが必要になってくるのではないか?
発表②
社会資源の一つである介護タクシーの活用について
地域差もあるが、堺市は、「堺市消防局認定患者等搬送事業者の会 堺搬送」があり、すでに利用頻度は高まっている。
「介護タクシーのれるんです」アプリも堺市、大阪市では活用できる。
退院退所後の生活の場の調整についても、有料ヘルパーの手配など、どこまでケアマネジャーが関わるのか?
発表③
特別障がい者手当などの社会保障の知識について
介護保険だけでは利用者を支えられない。
どこまで提案できるのか?
社会資源の提案も慎重になる。
発表④
ALSの利用様に関わったケース
こだわりがご本人の生きる願いになっているのか?
利用者様と一緒に悩んで一緒に考える。
重度訪問介護サービス事業所との連携がキーになった。
4事例グループワーク終了後に、座長和田教授、パネラー(事例発表者)によるパネルディスカッションが行われました。
座長からは、以下のようなお話がありました。
ケアマネに求めらえるものが変化しつつあるのではないでしょうか?
医療と介護の連携から、障害福祉やヤングケアラーの問題など地域との連携を求められるソーシャルワーク化しているのだはないでしょうか?
ケアマネジャーが制度をつなげているが、それは、プレンゼンテーションになっているのではないでしょうか、インフォーメーションリソース(情報を役に立つように仕上げる)になっているでしょうか?
制度と制度の狭間、グレーゾーンは必ずあります。
その狭間を倫理的にケアマネジャーは動いています。
利用者様のニーズの本質を見極め、その代弁者(人権を守る)となり、チームで対応し、ケアコーディネートの仕組みを作りましょう。
それぞれの権利は対等であるべきです。
ケアマネジャー一人ではできないことを、多職種連携、多職種協働により、チームコーディネートしていきましょう。
一人で悩まず、チームを巻き込むことを考え、ブラッシュアップしていきましょう。
研修に参加された皆様、お疲れ様でした。
最後に、講義いただいた和田光徳教授、ありがとうございました。
記:大阪介護支援専門員協会 堺ブロック 広報担当委員 吉田清美