横田一也先生を講師としてお招きしての研修です。
今回のタイトルは「コミュニケーション技術 倫理・技法の現場適応 season3」。
毎回、受講生から高い評価を頂き3回目となりました。
横田一也先生は、16年にわたり介護支援専門員として活躍されていますが、高齢分野のみでなく独立型社会福祉士事務所を開設、認定社会福祉士として活動、幅広い年代の方のソーシャルワークを行っています。
介護保険のサービスに繋げる事だけに捉われず「生活とは個人との社会関係の中で成り立つ」ことを基本的な考えとして、その方の生活に焦点を当てるという事を学びました。
「どう生きたいのか?」「どのような生活を送っていきたいのか?」「真のニーズを知ることが大切だ」という言葉が心に残っています。ただ単にサービスにつなげるのではなく、その方の価値観にあった社会資源に繋ぐことが私たちの仕事となる。
そのためには「対象となる本人がどういう状況にあるのか?」直面している状況とその方の価値観を客観的に理解するという事でした。
今回は価値観を理解する上で重要な「自己覚知」に関することを学びました。
その方の課題に対して、自分の価値観を押し付けないようにする。
ソーシャルワーク専門職も、ライフスタイルの変化により価値観も変わるため、常に自己覚知を意識する必票がある。
介護支援専門員は、対人援助を行うとき第3者は存在しないことが多い為、客観的に知る機会が少なく、常に意識する事が大切と話されていました。
面接は、目的を持って意図的に面接を進行する必要がある。
沈黙は大切で焦らずに待つことも必要であり本人の発言の機会・エンパワメントを阻害することにもつながると話されていました。
私は沈黙を待つことが出来ずにあと一歩というところで御本人の言葉を聞きそびれてしまう事がありますので、課題としたい内容でした。
今回はZOOMが初めてという参加者や一人での参加が初めてで名前変更に不安があった等それぞれの不安の中で参加された方もいらっしゃったと思います。
今後とも、介護支援専門員としてさらなる向上を目的とする研修を開催していきたいと思います。
また、株式会社ウエルモの松葉様に運営サポートを頂き、円滑に研修を進めることができました。厚く御礼申し上げます。
記:大阪介護支援専門員協会 堺市西区支部 松井知子